岡崎さんのアニメーション

台湾のIT大臣オードリー・タン氏が、ネット上で自分の悪口を目にした際のアンガーマネジメントとして、変わった方法を紹介していた。正確な引用じゃないが「ミントティーとごぼう茶をブレンドするなど新しい味のお茶を飲む。すると、あとで同じ言葉を目にしてもお茶の記憶のほうが蘇る」という内容。おそらく映像記憶と味覚・嗅覚があわさったバージョンを有していて、一体の記憶として保存するのではと思う。もちろん自分には無理だが、その話を思い出して喫茶店でオーダーした「ココナッツカカオプーアル茶」は変わった味でおいしかった。でも特に味と記憶の話をしたいわけではなく、飲む時に気づいたことをひとつ書いておきたかった。

紅茶をポットで頼むと砂時計をつけてくれて「砂が落ち切ったら飲み頃ですよ」とウェイターのひとが伝えてくれる。それを今日は馬鹿正直に守ってみようと、砂が落ち切ったその瞬間にポットを持ち上げてみた。すると、不思議な感覚がうまれハッとした。砂の落ちる動きとポットが上がる動きがピタッと同期した感じ。まるで重力ゲージが0になった瞬間にポットが軽く浮んだような相関性を感じた。

 

なぜそれに気づいたか?というと、デザイナーの岡崎智洋さんが毎日のようにtwitterにアップされている実験的なアニメーションのおかげだ、と思った。岡崎さんのアニメーションは「一方を押すと他方が出てくる」など入力に対して意外な出力がされる動きの実験だと思う。(それだけではないけど)ただ毎日楽しんでいただけだが、影響されて自分にもその感性が宿っていたことが面白かった。

次回ココナッツカカオプーアル茶を入力した時、思い出すだろうか。

© 2019 Keita Onishi

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